祭り人からの声
【青森県】青森ねぶた祭
あおもり市民ねぶた実行委員会前会長 髙橋 俊勝 様
青森の者にとってねぶた祭は地域のシンボルであり、誇りです。皆、毎年ねぶたが行われるお盆の頃を心待ちにしています。ねぶたには、観る楽しみもあれば、ハネト(踊り手)や囃子方(はやしかた:お囃子奏者)として参加する楽しみ、作る楽しみもあります。市民ねぶたは2002年からねぶた祭に参加し、今は地元のダイドードリンコの皆さんにも大勢参加してもらっていて盛況です。大きな飛躍はねぶた師に北村麻子さんを迎え初の受賞※を果たした時。参加者の心がひとつになり楽しさの質が違ってきました。企業と市民が力を合わせて作るねぶたは、今では他のねぶたから目標とされる程です。全国BS再放送されている「日本の祭り傑作選」は、日本各地の知らない祭りもたくさん見られるのが良いところですね。地域と祭りの関わりが勉強になるし、番組で祭りを取り上げてもらえば、地域の人々にはさらにやる気と元気が出ます。地域にとっても意味のある活動だと思います。
※青森ねぶた祭実行委員会贈賞「優秀制作者賞」
インタビュー日:2020年4月28日
詳しくはこちらへ(外部サイト)【北海道】那智・美瑛火祭
那智・美瑛火祭 創設メンバー 渡部 博之 様
この祭りは1988年の十勝岳噴火後、ふもとの地区一帯が寂れてしまったことに端を発しています。町の復興のために祭りができないかという手紙が美瑛神社に届き、翌年、宮司さんと町の有志で始めました。ここは和歌山県から入植してきた方々が多い土地なので、熊野の「那智の火祭(現・那智の扇祭り)」にあやかっています。「日本の祭り」では、これまで2回(2008年・2014年)取材してもらい、放送していただきました。1回目の番組はその年の「日本の祭り」全番組の中でグランプリもいただきました。おかげで、町の人たちの間で認知度が高まり、遠方からの観光客が増え、皆が俄然やる気を出し始めました。都会に出た出身者からも喜びの声を聞きます。昨今は松明の担ぎ手として若い人もよく集まり、後継者も育っています。地域の苦境に対して一から祭りを起こしてくれた美瑛神社、若い祭りを取り上げてくれた「ダイドーグループ日本の祭り」に今も心から感謝しています。
インタビュー日:2020年4月28日
詳しくはこちらへ(外部サイト)【秋田県】男鹿のナマハゲ
琴川地区 ナマハゲ演者 佐藤 立 様
ナマハゲは男鹿市を中心に伝えられてきた習俗で、子どもの頃、私自身もその来訪におびえた記憶があります。私が住む琴川地区ではこれまで一度も休止したことはありませんが、今徐々に人が減りどこの地区も続けることが難しくなりつつあります。私は、伝統を守ることで地域を守りたいと思っていますし、10年続けてきて自身のこころの成長に繋がっていることもわかってきました。男鹿のナマハゲを番組にしていただいて、地元や職場の人たちが喜んでくれたこと、県下のナマハゲの無いエリアでも理解が進んだこと(とても怖い!など)、ナマハゲのある地区同士で交流が始まったことなど、色々と反響や変化がありました。「日本の祭り」の活動については、本当に素晴らしいと思います。全国BS再放送で見る番組からは、人々が命がけで祭りに取り組む様子が伝わってきます。ダイドードリンコの自販機を見る目が変わりました(笑)
インタビュー日:2020年4月28日
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