ダイドーグループホールディングス株式会社

グループミッション2030

 私たちが創業から培ってきたものであり、企業文化そのものであるともいえる共存共栄の精神は、SDGsの原則である「誰一人取り残さない」にも通じるものです。SDGsのめざす持続可能な社会の実現に向け、DyDoグループは事業を通じて貢献していきます。

 私たちを取り巻く事業環境は大きく、また急速に変化しています。この変化の中で、DyDoグループが持続可能な社会づくりに貢献し、また私たち自身も成長していくためには、これまでの事業の延長で物事を考えるのではなく、少し先のありたい姿を見据えた上で、事業を推進していくことが必要と考え、グループミッション2030「世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトするDyDoグループへ」を2019年1月に掲げました。

 変化の中でも、これまで私たちが培ってきたビジネスモデルに大きな影響を与えるのは、日本国内における人口動態の変化です。高齢長寿化が進む中で、健康的な生活を求める人々の意識はますます高まっていくことが考えられます。そして、健康でいるための価値を提供することが私たちの使命だと考えています。この実現に向けて、当社グループのありたい姿・方向性を4つのテーマごとに示し、その達成に向けたロードマップを描きました。

 そして、2020年初頭から起こった新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、社会の在り方をさらに大きく変化させています。私たちがめざす方向性に変化はなく、むしろこの大きな社会の変化を、チャンスと捉え、これまでの取り組みをさらに加速し、ダイドードリンコが担う自販機ビジネスをサステナブルな事業へと変革すると共に、医薬品・医薬部外品の受託製造業(医薬品関連事業)や、フルーツゼリーのたらみの食品事業などの既存ビジネスの強化に加え、サプリメント通販、希少疾病の医療用医薬品事業を育成し、非飲料事業での第2の柱を構築していきます。

世界中の人々の楽しく健やかな暮らしを
クリエイトするDyDoグループへ

DyDoはお客様と共に。
お客様の健康をつくります
おいしさへの飽くなき探求心のもと、世界中のお客様の健康や生活の質向上に貢献する商品・サービスをお届けします。
DyDoは社会と共に。
社会変革をリードします
持続可能な社会のために、常識に捉われず、新たな視点から社会変革を自らリードします。
DyDoは次代と共に。
次代に向けて新たな価値を生み出します
革新的なテクノロジーを活用し、すべてのステークホルダーにワクワクや驚きといった体験を提供します。
DyDoは人と共に。
人と人のつながりをつくります
グループ内外と柔軟に連携し、多様な価値観や能力を尊重しながら新たな共存共栄を推進します。

マテリアリティ

2030年のありたい姿の実現に向け、取り組むべき重要課題として8つのマテリアリティを定めています。

  • こころとからだに
    おいしい商品の
    提供

  • 品質の追求による
    安全・安心の提供

  • 社会的意義の高い
    医療用医薬品の
    提供

  • 脱炭素社会・
    循環型社会への
    貢献

  • 自販機ビジネスの
    進化による
    社会的価値の創造

  • DX推進と
    IT基盤の構築

  • コーポレート
    ガバナンスの
    強化

  • 従業員の
    ワークライフ
    シナジーの実現/
    ダイバーシティの推進

  • DyDoはお客様と共に。
    お客様の健康をつくります
    おいしさへの飽くなき探求心のもと、世界中のお客様の健康や生活の質向上に貢献する商品・サービスをお届けします。
  • DyDoは社会と共に。
    社会変革をリードします
    持続可能な社会のために、常識に捉われず、新たな視点から社会変革を自らリードします。
  • DyDoは次代と共に。
    次代に向けて新たな価値を生み出します
    革新的なテクノロジーを活用し、すべてのステークホルダーにワクワクや驚きといった体験を提供します。
  • DyDoは人と共に。
    人と人のつながりをつくります
    グループ内外と柔軟に連携し、多様な価値観や能力を尊重しながら新たな共存共栄を推進します。
世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトするDyDoグループへ

経営指針

2030年の達成に向けて、「社会価値」、「環境価値」、「経済価値」における経営指針を定めています。

社会価値世界中の人々が楽しく健やかに暮らすことのできる持続可能な社会の実現に貢献する

世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトするDyDoグループへ

環境価値2050年までに自販機ビジネスにおけるカーボンニュートラルをめざす
(自社排出+自販機の電力消費による排出※1

2030年までに
国内飲料事業※2の自社排出 (Scope1・Scope2) カーボンニュートラル
国内主要グループ会社※3 の自社排出量 (Scope1・2) 50%削減※4(2020 年度比)

  • ※1 ダイドービバレッジサービスによるオペレーション自販機のCO2排出(Scope3)
  • ※2 ダイドードリンコ、ダイドービバレッジサービス、ダイドービジネスサービス
  • ※3 ダイドードリンコ、ダイドービバレッジサービス、ダイドービジネスサービス、大同薬品工業、たらみ
  • ※4 売上高原単位
経済価値中長期的な企業価値向上の実現をめざす

2030年1月期 連結ROIC 8%以上
※投下資本はセグメントへの投下分

基本方針

「グループミッション2030」の実現に向け、3つの基本方針を掲げています。事業ポートフォリオの最適化を図り、中長期的な収益性と成長性の向上を図ります。

  • ROIC
    • 2027年
      1月期
    • 2030年
      1月期
  • 国内飲料事業のイノベーション 時代の変化やお客様のニーズの多様化を捉え、もっと身近で毎日の生活に役立つ事業へと進化することで、DyDoグループのコア事業であり続ける 13 17
  • 海外での事業展開の拡大 世界中に、こころとからだにおいしいものを届けることにより、グループ全体の海外での売上高比率を20%以上に成長させる 3 5
  • 非飲料事業での第2の柱を構築 ヘルスケア市場を成長領域と定め、「医療」と「食品」の垣根を越えた新たな市場を開拓し、既存事業と融合するヘルスケア領域での事業を第2の収益の柱として構築する 8 17
事業ポートフォリオ戦略

各事業セグメントを売上高成長率と収益性を軸に、事業ポートフォリオをお示ししたのが下の図です。基本方針に基づき、中期的に成長し収益の柱を担っていく事業、将来の収益ドライバーとして長期視点で育成していく事業と、戦略的な事業ポートフォリオの構築により、持続的な成長をめざしています。

売上高成長率
  • 将来の収益ドライバーとして長期視点で育成
  • 中期的に成長性と収益性を向上
  • 海外での事業展開の拡大
    海外飲料事業
    (トルコ、中国、その他の地域)
  • 非飲料事業での第2の柱の構築
    その他
    (ダイドーファーマ)
  • 国内飲料事業
    (ダイドードリンコ/サプリメント通販
  • 矢印は成長の方向性
  • 医薬品関連事業
    (大同薬品工業)
  • 食品事業
    (たらみ)
  • 国内飲料事業のイノベーション
    国内飲料事業
    (ダイドードリンコ/飲料)
収益性(ROIC)
※ サプリメント通販は、ダイドードリンコが育成中の事業のため、会計上の事業セグメントは国内飲料事業に含まれます。

ロードマップ

「グループミッション2030」では2019年から2030年までの期間を「基盤強化・投資ステージ」、「成長ステージ」、「飛躍ステージ」の3つのステージに分けています。

2019年度から2021年度までの「基盤強化・投資ステージ」では、コアビジネスである自販機ビジネスにおいて減少傾向だった自販機台数を増加に転じさせると共に、将来の労働力不足へ備え、自販機のオペレーションの効率化を進めるなど、既存事業の収益力の改善に努めました。また、ドリンク剤の受託ビジネスを行う医薬品関連事業において新たなドリンク剤の製造工場、さらに受託の幅をひろげるためパウチ型容器の製造ラインの新設などの投資を進めたほか、新たな事業領域として希少疾病用の医療用医薬品事業へ参入するなど、グループの各事業への成長投資に注力しました。
そして、2022年度より始まった「成長ステージ」では、これまで強化してきた基盤を足掛かりに、次のステージで大きく飛躍できるよう、取り組んでまいります。主力の国内飲料事業では、インサイドセールスの活用をはじめ、営業力のさらなる強化により、自販機稼働台数の拡大に取り組んでいきます。そして同時に「基盤強化・投資ステージ」で構築した自販機オペレーションの新体制をもとに、収益構造の改革に取り組み、自販機市場における確固たる優位性を確立していきます。また、トルコを中心に進出をしている海外飲料事業では、国内成長を取り込むとともに、欧州諸国への輸出を拡大し、収益機会の拡大および現地通貨リラに対するリスクヘッジを行っていくほか、健康的なイメージを打ち出したグローバルブランドの育成に注力をしてまいります。そして、当社が将来にわたって持続的に成長をしていくために、飲料以外の収益基盤の強化・育成についても、サプリメント通販や食品領域を中心に、引き続き新たな商品カテゴリの育成や生産体制の効率化に取り組んでいきます。

※ 電話やオンライン商談など、リモートによる営業活動
  • 2019
    2022
    2027
    2030
  •  [ 利益イメージ ]
    計画ベース
    成り行きベース
    投資戦略により、
    利益が目減りする部分
  • 基盤強化・投資ステージ
    成長ステージ
    飛躍ステージ
  • (2020年1月期 ~ 2022年1月期)
    (2023年1月期 ~ 2027年1月期)
    (2028年1月期 ~ 2030年1月期)
成長ステージで取り組む
「中期経営計画2026」については、
こちらからご覧ください。

事業を通じた社会的課題の解決

DyDoグループはこれまで、私たちを取り巻くステークホルダーの皆様との共存共栄のもと、成長してきました。時代の変化のスピードが加速する中で、私たちが持続的に成長を続けるためには、この共存共栄の精神を、私たちと直接の関わりが深いステークホルダーの皆様だけではなく、その先まで生かしていくべき時だと考えています。

私たちの強みを活かした社会課題の解決により、持続可能な社会の実現へ貢献し、50年先も100年先もステークホルダーの皆様と成長を続ける企業であるよう努めていきます。

「DyDoグループSDGs宣言」については、
こちらからご覧ください。